今回は、この「前髪が伸びない」というお悩みについて。
顔まわりはそもそも産毛だったり、細い毛だったりが
他の場所と比べて生えやすいところではありますが、
いくつかの理由もありますので、少しご紹介していきます。
【1】びまん性脱毛症の可能性
びまん性脱毛症とは、全体的に髪の密度が低下する脱毛症の総称のことです。
髪のボリュームが減った、分け目が薄くなった、地肌が透けて見えてきた…
などと感じやすくなるのが特徴で、「FAGA（女性男性型脱毛症）」や
「慢性びまん性休止期脱毛」もびまん性脱毛症に含まれます。
新型コロナウイルス感染症から回復する過程や後遺症で髪の毛が抜ける…
という噂もありますが、現段階では
そのメカニズムはしっかりと解明されていないようで、
今後の研究が注目されているとのことです。
ですが、長く続いたコロナ禍でのストレス等が
引き金となって抜け毛が増えたり、
リモート会議が増えたことで客観的に
画面にうつった自分を見ることも増えて
今まで気にしていなかったけど髪のボリュームが気になったりと
いろんな意味で影響は受けているようです。
【2】“生え際”は目に見えて隙間を感じやすい
一般的に、抜け毛や薄毛が気になり始めるのは、３０代後半に入ってくらいです。
まずは髪の質感が変化して、ツヤ感が減ったり、うねりが出てきます。
それから40代に入ってくると、分け目が透けて見えたり、
髪を結んだときに量が減って感じたり、根元が立ち上がらなかったり
目に見えて変化を実感するようになります。
そして、薄毛になったなと感じて目立つのが生え際です。
鏡で見たときに一番見えるので、自分でも気づきやすいというのもあります。
逆に気づきにくいのが、頭頂部のつむじのあたりです。
ここも毛量が減りやすく、つむじから分け目にかけて、
徐々に地肌が透けていきます。
もともと地肌が見えやすい部分でもあるので、
１本の髪が細くなったり、本数が減ると、
薄くなった印象が際立ちます。
もし、顔まわりが気になり始めたら、
頭頂部もボリュームダウンしている可能性があります。
さらにサイドも薄くなっている可能性があります。
後頭部や頭頂部に比べてサイドはもともと毛穴の数が少ないのです。
髪をかきあげたりアップにした時に
“あれっ”と気づく方が多いようです。
毛穴の数は生まれつき決まっていて一生変わりません。
ボリューム感をキープするには、髪を生み出す毛母細胞の働きをいかに保つか、
そして１本１本の髪を太く健やかにすることが大切です。
【3】年齢や女性ホルモンの変化
30代後半から髪には変化が出始めて、40代後半になってくると、
明らかに衰えを感じるようになります。その理由のひとつは
髪と女性ホルモンは密接に関わっているからです。
女性ホルモンのなかでもエストロゲンは、肌にハリやうるおいを与えたり、
自律神経を安定させたり、骨をしなやかに保つなど、
女性の美と健康に大きく関係しています。
このエストロゲンの分泌量が低減することで、
髪のハリやコシがなくなり、細くなったり、
ヘアサイクルが短くなって成長しないまま抜けるなど、
薄毛や抜け毛にも影響を及ぼしていきます。
【4】紫外線やストレス・生活習慣の乱れ
薄毛・抜け毛の原因には、外的要因や内的要因など、
いろんな要素が関係していたりして
これという原因１つにしぼることはできません。
日常過ごす上で起こることのほとんどがそれぞれ絡み合っています。
紫外線や熱ダメージ、加齢やストレス、睡眠・栄養不足、生活習慣の乱れ、
血行不良、髪を引っ張りすぎるなども原因のひとつに。
このように、様々な原因があり、個人差もあり、
一概にこうとは言えないところですが、
そうなる仕組みと可能性を認識して、
意識できるとことはしながら日々を過ごしてみましょう。
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